定年後の収入減にどう備えるか
60歳を過ぎてからの仕事は、単純な肉体労働だったり、賃金が低く抑えられていたりする場合が少なくありません。そもそも求人の数自体が限られていて、「やりたい仕事」を選ぶことが難しいのが現実です。
さらに、長年の経験やスキルが十分に評価されないケースも多く、「この先どう働けばいいのか」という不安を抱く人は少なくありません。
こうした状況を打開する有効な方法の一つが「資格取得」です。資格はあなたの経験を裏付け、働き方の選択肢を広げる力強い武器となります。
資格が60代の再就職に有利な理由
採用側が求める「安心材料」としての資格
企業がシニア採用をためらう理由の一つは、「スキルや能力が不明で任せられる仕事がわからない」という不安です。資格はその不安を払拭する客観的な証明となります。
「この人は一定の知識・技能を持っている」という証拠があれば、採用に踏み切る企業は一気に増えます。
体力に頼らない働き方を選べる可能性
現場作業や肉体労働は、年齢を重ねるにつれて体力的に厳しくなります。資格を持つことで、事務職やコンサルティング業務など、体力に依存しない働き方を選べる可能性が広がります。
60代からの資格選び3つのポイント
自分のキャリアを活かせる分野を探す
長年の経験を活かせる資格は、学習時間の短縮にもつながります。例えば総務や人事経験があれば「社会保険労務士」、営業経験があれば「宅地建物取引士」が相性抜群です。
需要が高く年齢不問の資格を狙う
「独占業務」(その資格がなければできない仕事)を持つ資格は求人が多く、年齢不問の募集も珍しくありません。宅建士や管理業務主任者などがその代表例です。
資格と実務経験のセットが重要
資格だけでは就職が難しいケースもあります。退職前に資格を取得し、現職で実務経験を積むことで再就職の成功率がぐっと上がります。
中高年におすすめの資格と活かし方
社会保険労務士・中小企業診断士の活用例
社会保険や労務管理の専門家である社労士は、総務・人事経験があれば特に有利。中小企業診断士は経営コンサルタント系の資格で、豊富な業務経験や人脈を活かせます。
宅建士・管理業務主任者の活用例
不動産業界やマンション管理業務は、法律で有資格者の配置が義務付けられています。そのため宅建士や管理業務主任者は求人が多く、50代・60代の合格者も珍しくありません。
登録販売者・販売士など接客・販売職での活用例
登録販売者は薬剤師より取得しやすく、ドラッグストアやホームセンターなどで需要が高い資格です。販売士は流通業界唯一の公的資格で、高付加価値の接客が求められる職場で重宝されます。
資格取得までの道筋と注意点
勉強時間と費用の見積もり方
60代からの資格取得では、「働ける年数」を考慮し、短期間で取得可能な資格を優先することが大切です。学習期間・受験料・教材費の合計を事前に計算し、計画的に進めましょう。
退職前に資格取得+職場で経験を積む交渉術
可能であれば退職前に資格を取り、職場で関連業務を経験させてもらえるよう交渉しましょう。これは「資格+実務経験」という最強の武器を手に入れる方法です。
「経験+資格」で定年後の安心を手に入れる
年金だけに頼る生活は、多くの場合赤字になります。しかし、これまでの経験に資格という新たなスキルを掛け合わせることで、再就職の扉は大きく開きます。
60代からでも遅くありません。「何歳からでも挑戦できる」ことを知り、今から一歩を踏み出すことで、定年後の働き方と収入の未来は大きく変わります。


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