はじめに:まだ働きたい。でも、会社員には戻りたくないあなたへ
定年を迎え、「もう一度働きたい」と思いながらも、「また会社勤めはちょっと…」と感じていませんか?
60代になり、体力や価値観も変わってきた今、自分のペースで、好きなことを活かして働く──そんな生き方に憧れるのは、決して特別なことではありません。
この記事では、「起業=若者やお金持ちのもの」という思い込みをやさしく解きほぐしながら、あなたの“経験×好き”を仕事に変える、個人開業の第一歩をお手伝いします。
なぜ「会社員以外の道」が気になるのか?
多くの60代が「再雇用は気が進まない」「やりがいが感じられない」と感じています。
理由はさまざまですが、共通しているのは“自由に働きたい”という思い。そして、「自分の力で何かをやってみたい」という、人生の後半戦をより充実させたいという願いです。
でも、起業や開業と聞くと「大変そう」「自分には無理」と思ってしまいがちですよね。
そのハードルを下げるには、まず“理想の働き方”を思い描くことから始まります。
最初の一歩は、“棚卸し”から始める
起業の第一歩は、「自分を知ること」。
- どんな仕事をしてきたか
- どんなことが得意か
- どんな人に感謝された経験があるか
- 何をしているときが楽しいか
こうした問いを通じて、「経験」と「好き」の重なるポイントを探します。
たとえば──
- 営業職×犬好き ⇒ ペット用品の販売アドバイザー
- 経理職×話すのが得意 ⇒ フリーの会計アドバイザー
- 趣味のパン作り×元教師 ⇒ 近所の子ども向けパン教室
小さくてもいいのです。「自分だからできること」が見えてきます。
60代起業にありがちな誤解とその乗り越え方
「もう遅い」「お金がないと無理」「失敗したら恥ずかしい」
これらは、多くの人が抱える共通の“思い込み”です。
でも実際には──
- 60代で起業する人は年々増加しています
- 開業資金ゼロでも始められる方法はたくさんあります(例:ネットショップ、相談業、出張サービス)
- 小さく始めれば、リスクは最小限に抑えられます
むしろ、人生経験のある60代だからこそ、信用や人間関係、落ち着いた視点が強みになります。
“好き×経験”で生まれた、リアルな成功ストーリー
■ 元エンジニアの男性(62歳)
退職後、趣味だったパソコン修理を活かし、地元密着の「ITお困りごと相談所」を開業。月に10人ほどの顧客から依頼があり、地域の頼れる存在に。最近ではスマホの使い方講座も始め、若者と高齢者の橋渡し役に。
■ 元主婦の女性(65歳)
趣味だったお菓子作りを近所の子どもたちに教える小さな教室をスタート。口コミで広がり、月数回の開催ながら、やりがいと収入を両立。最近では、地元のマルシェに出店し、焼き菓子の販売にも挑戦中。
■ 元銀行員の男性(64歳)
長年の資産運用の経験を活かし、個人向けに「お金の基本講座」を開講。年金世代向けにわかりやすく伝えるスタイルが好評で、地域の公民館などからも講演依頼が来るように。収益よりも「感謝されること」にやりがいを感じている。
■ 元保育士の女性(66歳)
「子育て支援がしたい」と、週1回の子育て相談会を自宅で開催。若いお母さんたちの“駆け込み寺”のような存在に。行政と連携し、地域の子育て支援ネットワークにも加わり、活動の幅が広がっている。
これらの事例に共通しているのは、「小さく始める」「自分の得意を活かす」「地域に根ざす」という姿勢です。成功とは大きな売上ではなく、「誰かに必要とされる実感」なのかもしれません。
おわりに:自分らしく働く道は、いつからでも選べる
60代でも、「好き」と「経験」をかけ合わせれば、自分にしかできない仕事が生まれます。
大切なのは、“規模”よりも“自分らしさ”。
誰かと比べず、自分のペースで、自分の得意を活かして働く。
その一歩を踏み出した瞬間から、新しい人生は動き始めます。
あなたの未来は、あなた自身の手の中にあります。


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